「田舎に帰る」から「都会に帰る」へ。帰省の新しいかたち

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今年の正月、我が家は妻の実家に帰省しました。

高速道路を車で走りながら、私はあることを考えていました。

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帰省したのは1月2日。

正月ということもあって高速道路はたくさんの車が走っていました。

私たちは岡山の山間部から妻の実家のある関西方面にむかって走っていたのですが、同じ方向にむかって走っている車のほとんどが関西圏のナンバーでした。

つまり、ほとんどの車が帰省先からの帰りと推測できます。

帰省先は岡山か広島か島根か山口、あるいは九州かもしれません。

そういった地方出身で現在は大阪や神戸、京都などの都会で暮らしているひとがこれだけたくさんいるということです。

田舎から都会へ。

人の流れはこれが主流でした。

進学や就職、仕事の都合などをきっかけに都会に出て、結婚して所帯を持ち、田舎に帰らずそのまま都会に住み続けているという人も多いと思います。

一方、私たちは岡山ナンバーの車で関西圏に帰省。

高速道路を同じ方向には走っていますが、多くの人たちとはある意味で逆行しています。

妻は関西、私は関東出身。

都会というほどではないですが、どちらも田舎というよりは街育ちです。

現在住んでいるのは電気もガスも水道も引いていない、隣近所もはなれた山の中。

里山の風景が広がる田舎です。

いま住んでいる場所のほうが、街中にある実家よりも確実に田舎です。

いまの時代、田舎暮らしや自給自足的な生活を求めて、私たちのように生活の場を街から田舎へ移す人は少なくありません。

人々は従来のように「田舎から都会」だけでなく、「都会から田舎」にも流れています。

年末年始やお盆など、故郷に帰省することを「田舎に帰る」と表現することもありますが、この言い方は「故郷=田舎」でなければなりたちません。

これから先、時代の流れで都会や街出身で田舎暮らしをする人が多くなってくると、「都会に帰る」なんて言い方も一般的になってくるかもしれませんね。