太陽光発電のバッテリーを自動車用からディープサイクル(M31MF)に交換

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太陽光発電に使用しているバッテリーをすべてディープサイクルに新調しました。

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これまで使用していたバッテリーは、80D23というクラスの自動車用バッテリーです。

わが家は24Vで組んでいるので、はじめはこのバッテリー2台を直列につないで使用していました。

参照記事:太陽光発電を自作して山の中で電気が使えるようになりました!

その後2台追加し、2並列2直列の合計4台にしました。

参照記事:太陽光発電のバッテリー増設!省電力生活は変わらず

チャージコントローラーの自動OFFの電圧設定を上限値である23.6Vに設定するなどして、バッテリーにはできるだけダメージを与えないように気を使いながら使用してきた甲斐もあり、バッテリーの状態もまあまあ良好でした。

ところが、最近になって電圧の低下が著しく、たいして電気を消費したわけでもないのに、日によっては夜間から明け方にかけて、10V以下にまで落ち込むこともしばしばありました。

12V仕様ならまだわかりますが、24V仕様で10V以下まで低下してしまうのは完全に異常です。

バッテリーが弱った原因はなんとなくわかっています。

わが家の太陽光発電は200Wのパネル1枚のみ。

快晴時の最大電流が5Aをちょっと上回る程度です。

昨年は扇風機1台で夏の暑さをしのいでいましたが、今年の夏はもう1台増やし、日中は2台使用することもよくありました。

日中に扇風機2台がフル稼働していると、発電している電気がほとんどその場で使用されてしまうため、バッテリーに蓄電される電気がいくらも残りません。

おまけに日の陰った夕方でも扇風機を2台使用している日もあり、あとで考えてみるとバッテリーが充電不足になりがちだったのは明らかです。

鉛バッテリーが深刻なダメージを受ける要因は、電気を使いすぎる深放電だけではありません。

鉛バッテリーは電気を使ったら早いうちに満充電にするのが望ましく、たとえ深放電してなくても充電不足の状態が長い時間続くと、これもバッテリーにダメージを与える要因となります。

わが家のバッテリーが弱ってしまった原因は、おそらくこの充電不足の状態が続いてしまった可能性が高そうです。

4台のバッテリーの結線をはずし、1台ずつ独立した状態で負荷をかけて電圧測定するという方法でバッテリーの状態をチェックしてみたところ、すべてのバッテリーがダメになったわけではなさそうです。

まだ使えそうなバッテリーは残して、使い物にならなくなったぶんを交換することも考えました。

しかし状態の良いバッテリーでも、直列や並列などでつなぐと悪い方につられて電圧が低下し、ダメージを受けてしまうこともあるそうです。

せっかく新調しても、他のバッテリーの影響を受けて寿命が短くなる可能性もあることを考えると、あまり得策とはいえまえん。

そもそも、ディープサイクルバッテリーの使用が推奨されている太陽光発電に私が自動車バッテリーを使っていた理由は、再生バッテリーを使えば価格を安く抑えられると思っていたからです。

再生バッテリーは新品と同様の状態に再生されているそうですが、価格は新品の3分の2、もしくは半値くらいで買うことができます。

これまで使用していた4台のバッテリーはすべて再生バッテリーです。

80D23の場合、楽天では18ヶ月保証付きで安いショップでは6000円くらいで買うことができます。

ヤフオクではもっと安く出回っていて、送料を入れても5000円以下で買えますが、保証はありません。

これまで価格面でディープサイクルバッテリーは高く、再生バッテリーが安いというイメージを何の疑いもなくもっていました。

ところが、今回両者を比較検討してみたところそれほど大きな価格差がないことがわかりました。

80D23のバッテリー容量は50~60AH程度で、再生バッテリーなら5000~6000円くらい。

一方、100AH程度の容量のディープサイクルバッテリーは安いもので13000円くらいで売っています。

バッテリーの容量的には80D23を2台とディープサイクル1台が同じくらいということになります。

価格差は1000~3000円くらいです。

この程度の価格差なら、いっそのことディープサイクルバッテリーを使ってみよう、というわけでいままでの再生バッテリーと総入れ替えすることにしました。

直列につないで24Vにする必要があるので2台買いました。

今回購入したディープサイクルバッテリーはHEXAというブランドのM31MFというタイプのものです。

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ディープサイクルバッテリーではACデルコというブランドが有名みたいですが、このHEXAはACデルコのOEM生産を手がけるデルコア社のPBラベル製品で、性能、品質はACデルコ・ボイジャーシリーズと同等だそうです。

つまり、製造元は同じで販売者が違うということみたいです。

ちょっとマニアックな話になりましたが、まあ価格はリーズナブルだけど信頼のあるブランドのバッテリーみたいだ、ということが言いたかっただけです。

バッテリーボックスの中がかなりスッキリしました。

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ディープサイクルバッテリーの最大の特徴は、自動車用バッテリーに比べて深い放電に耐えられる設計になっていることです。

自動車用バッテリーは、セルを回すための大電流を一気に流し、あとはまたすぐに満充電をキープするという使い方です。

それに対しディープサイクルは、少量の電気を長く使うことに適した設計になっているので、キャンピングカーのサブバッテリーや独立型太陽光発電と相性がよいといわれています。

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といっても、両方使用した経験のある人の中には、どちらも性能は同じようなものだとか、自動車バッテリーの方がコストパフォーマンスが高いという意見も見受けられます。

まだ使い始めたばかりでその性能の差はよくわかりませんが、わが家のような小規模な独立型太陽光発電にはどのバッテリーがコストパフォーマンスが高いのか、しばらく使用してみてまた気づいたことがあったら報告するつもりです。

ちなみに、これまで使用していた4台の再生バッテリーは、弱っているものでも12V電源としてはムリでもUSBなどの5V電源としては使えるかもしれないので、とりあえず保管しておいて、またいろいろと有効活用したいと思っています。

コメント

  1. やー より:

    初めましてですが宜しくお願い致します。
    ブログ拝見し、共感したり勇気をもらったりさせて頂いています。
    自分がやってみたい生活を既にされているブログの内容でしたので、凄い!と思うと同時に羨ましい…と思わせて頂きました。
    自分もやってみないと始まらないと決心し、小さいですが山林地を購入するまでに至りました。
    この大きな決心がついたのは貴方のブログがきっかけでした。
    有難うございます。
    これからも楽しみにブログ拝見させて頂きます。

    • ほまれ より:

      コメントありがとうございます。
      縁あって読んでくれた人が一歩でも前に踏み出せたら、というのもブログを書く動機のひとつでもあります。
      やーさんのような方にコメントいただくのはとてもうれしいです。
      がんばってください!