太陽光発電と発電機の電源切替スイッチを自作

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太陽光発電と発電機の電源を切り替えるスイッチ(切替開閉器)を自作してみました。

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電気を引いていない我が家では、太陽光発電と発電機を併用して生活しています。

200Wのパネル1枚という超小規模システムなので一般家庭のような生活スタイルの消費電力はとてもまかなえませんが、我が家は電化製品をあまり使用しないので日常的には太陽光発電だけでも問題ありません。

参照記事:

我が家で使う電化製品は掃除機(充電式)、料理に使うミキサー、洗濯機、電動工具、そして夏場のいまは扇風機も使っています。

このうち、洗濯機と電動工具以外はすべて太陽光発電の電気でまかなえます。

洗濯機は二層式で、脱水機は太陽光でも使用できます。

洗濯も快晴でガンガンに発電しているときであればなんとかできますが、少しでも曇るときびしいです。

そんなわけで、洗濯機と電動工具を使う時は発電機を使っています。

発電機は電気量がそこそこあるので、洗濯機を使ってもまだ余力があり、それがちょっともったいない感じがします。

発電機を使っているときは、洗濯機のほかにそのとき使っている電化製品もすべて発電機から電源を取るようにすれば、発電している電気を最大限に有効活用でき、太陽光発電の電気もその間減ることなく蓄電できるので、一石二鳥なのです。

参照記事:

通常は太陽光発電のインバーターから電源を取り、発電機をまわしているときはすべての電源を発電機から取る。

これが今回の本題でもある、電源の切替です。

いままではこの電源の切替をコンセントの差し替えで行っていました。

インバーターから引いてきたタップに差していたコンセントを、発電機から引いてきたタップに差し替えるというやり方です。

このやり方でもよいのですが、毎回抜いて差して、発電機を切ったらまた戻してというちょっとした作業でも日々のことになると億劫に感じてきて、もっと簡単にできないものかと考えていました。

そして思いついたのが、この電源の切替をスイッチ一つでできる電源切替スイッチの設置です。

こうした用途のスイッチはそこら辺でどこにでも売っていると思っていたのですが、地域でも品ぞろえが豊富なホームセンターでも見あたりませんでした。

ネットで探してみると、私がほしいのは切替開閉器という部材で、ブレーカーのような見た目のものが主流のようです。

切替開閉器

画像参照元:https://adwecs.jp/categories/item.asp?Cd=3216

価格は使用する電気の大きさによっても変わってくるようですが、どれもそこそこいい値段がします。

こんなに立派なものでなくてもよいのです。

スイッチの構造的にはなにも複雑なことはないはずなので、もっと汎用的な簡単な部品で作れないものかとあれこれ調べてみると、私がほしいものは二極双投スイッチという部材を使えば作れるということがわかりました。

早速、二極双投スイッチをネットで注文。

それがこちらです。

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価格は500円くらい。

自作といっても、やることはスイッチを収納、固定するケースをつくることと、銅線のハンダづけくらいです。

スイッチのケースは、適当に簡単に作れそうな材料を物色しているとこんなものが目にとまりました。

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これは食品が入っていたカップです。

大きさもちょうどよい感じで、なんとスイッチの高さとカップの深さがジャスト!

このカップにカッターで穴をあければケースの作製完了です。

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スイッチをケースに収納したら、次は結線です。

既製品の切替開閉器であれば、コンセントやタップと同じようにむき出しにした銅線をネジに巻き付けて閉めることで簡単に結線できます。

しかし、二極双投スイッチは電極のつめが出ているだけなのでしっかり結線するにはハンダづけが必要です。

これが手間と言えば手間ですが、私はこういう作業がきらいではないので、熱中してやりました。

こんな感じに仕上がりました。

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上と下がインバーターと発電機につながっています。

真ん中が出力で、線の先にはタップを設置しています。

最後にケースを固定して完成です。

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早速発電機をまわして、太陽光から発電機にスイッチを切り替えてみました。

扇風機をまわしながらやってみましたが、一度電気は切れているはずなのに電源の切替が一瞬にして行われるので、扇風機の勢いはまったく弱まることなく、何事もなかったように安定してまわり続けていました。

すごい!

あとになって、1500円くらいの切替開閉器を見つけて、それを使ってもよかったと思いましたが、すでに二極双投スイッチを注文したあとだったので結局自作することにしました。

やってみれば難しいことはありません。

太陽光発電と発電機を併用している人は設置してみてはいかがでしょうか。