前からずっとあたまに思い描いていた、バッテリーからUSB機器に直接給電できるUSBの5Vコンセントを小屋の中に配線しました。
日本の一般的な家では、コンセントといえばAC100Vが普通です。
そして、スマホやタブレット、その他USB機器をコンセントから充電するには、このようなUSB-ACアダプタを使うのがあたりまえだと思います。
うちの場合もそれは同じですが、前からずっと気になっていたことがありました。
我が家は小規模な独立型の太陽光発電の電気だけで生活しています。
太陽光パネルで発電した電気はカーバッテリーに蓄電。
12Vのバッテリーを直列につないで、24Vのシステムを組んでいます。
この直流24Vの電気では普通の電化製品は使えないので、DC-ACインバーターを使ってAC100Vに変換して電気を使っています。
ただ、インバーターはそれ自体が電気を食うのが難点で、何も電気を使っていなくても、インバーターの電源を入れているだけでじわじわと電気を消費していきます。
100V仕様の電化製品を使う場合は仕方がありませんが、USB機器は直流の5Vです。
たとえば、スマホの充電だけしたかった場合、24Vの電気を100Vに変換して、コンセントにUSBアダプタを差して100Vを5Vに変換して電気を使うことになります。
USB機器は100Vの電化製品と比べると、微量の電気しか使いません。
インバーターは、スマホ一台充電する電気の数倍の電気を消費します。
このやり方だと、スマホ一台充電するためにその何倍もの電気を無駄に消費してしまうのです。
電気のことがよくわからなくても、どれだけ効率が悪いかわかるかと思います。
これが太陽光発電生活をはじめてから、ずっと気になっていたことです。
我が家にはスマホ、モバイルバッテリー、MP3プレイヤー、USBライトなどAC100Vを必要としないUSB機器がたくさんあります。
インバーターを介さず、バッテリーから直接USB機器に給電できれば、電気を無駄に消費することもなく、必要な電気だけ使うことができます。
インバーターは電気を使っていてもいなくても、電源を入れているだけで無意味に電気を消費していくので、基本的に夜間はインバーターの電源を切っています。
そんな時でも、USB機器だけはバッテリーからいつでも直接給電できる、という状態を私はつくりたかったのです。
USB機器は省電力なので、電気消費量もあまり気になりません。
さて、以上のことを考えたときに私のあたまにイメージとして前からずっとあったのが、AC100Vのコンセントのように、USBを差せばいつでも給電できるUSBの差込口を部屋の中に設置することです。
バッテリーから直接配線すれば、インバーターの電源を切っている時でもUSB機器だけはいつでも電気が使えるようになります。
ただ、バッテリーは24V、USBは5Vなので、直接配線するにしてもいずれにしろどこかで変圧する必要があります。
今回配線するにあたって、変圧に使用した機器がこれです。
売り上げランキング: 9,787
これはさまざまさ電圧を5Vに変換して、さらにUSB出力してくれるというすぐれもの。
しかも入力電圧表示付き!
私が必要としていた機能が、この小さな基盤の中にすべてつまっていて、これをAmazonで見つけた時はときめきました(笑)
これは基盤での販売なので、適当にカバーを作って小屋の中に設置しました。
屋外にあるバッテリーから直接この基盤に配線しているので、部屋の中にいながらにして、つねにバッテリーの電圧をモニターできるようになっています。
細かい話をすると、バッテリーから直接ではなく、コントローラーとインバーターのあいだから配線しているので、コントローラーで設定した電圧以下になれば自動で出力がOFFになるという使い過ぎ防止装置もしっかり完備しています。
この基盤からUSBハブで分岐し、さらに配線を伸ばして小屋のいくつかの箇所にUSBの差込口を設置。
差込口はUSBメスの部品だけ買って、ハンダづけしてつくりました。
部品はこれまたAmazonにお世話になりました。
売り上げランキング: 53,908
Amazonおそるべし。
こんなものまで売ってるんですよ。
これまで、夜間のスマホの充電や部屋の明かりにしているUSBライトは、単3充電池の充電器やモバイルバッテリーを使っていましたが、使い切ってしまえばその日はそれで終わりでした。
USBコンセントを配線したことで、今ではUSB機器にいつでも好きな時に給電できるようになりました。
またひとつ環境が整い、とても快適です。