DIYでできる中古プレハブ小屋のつくり方

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プレハブ小屋をあらたに一棟建てました。

今回は建築過程を見ながら、プレハブ小屋のつくり方をご紹介します。

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現在住まいにしている小屋がまだ製作途中だった3年ほどまえ。

内装がようやく完成に近づき、寝床がテントから小屋に移ってまもないころ、友達のつながりで一棟のプレハブをもらえることになりました。

 

私もプレハブの解体に参加する予定でしたがなかなかタイミングが合わず、友達がすでに解体して保管してくれていました。

保管場所は大阪。

私が住んでいる岡山から高速を走っても3時間近くかかります。

 

プレハブ一棟の資材は量も多く、大型の部材もあるので、軽トラはもちろん2tトラックでも一度にすべて積載できません。

しかし、何回かに分けて搬送するにはちょっと距離が遠すぎます。

幸いにも私は当時、ちょうど中古トラック販売店で働きはじめたころで、事情を説明したところ在庫の4tトラックを貸してもらえることになり、一回の往復ですべての資材を運ぶことができました。

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我が家の土地は車が入れないので、搬送した翌日、ほとんど一日がかりですべての資材をひとつひとつ人力で山林内に運び入れました。

ひとまず建築中だった小屋を完成させて、ほかにも生活環境の整備を優先していたので、プレハブの建築までなかなか手が回らずそのうち建てようと思いながら3年が過ぎてしまいました。

その間、プレハブ資材はシートをかけて山林内に保管してありました。

 

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ところで、我が家は狭いので、家の中に入りきらない荷物はテント暮らしのころに建てたティピに置いています。

参照記事:ティピ完成!使った材料やとても簡単な作り方を紹介!

 

しかし、このティピも建ててから3年半が経過し、かぶせていたシートが劣化しところどころ破れています。

あちこち雨漏りもしていて、この先そう長くはもたないかもしれません。

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台風や大雪などの悪天候でとつぜん寿命をむかえる可能性もあり、そうなった場合、中の荷物の置き場に困ってしまいます。

そうなるまえに荷物の置き場所を確保しよう、ということでようやく保管してあったプレハブを建てることにしたのです。

 

プレハブを建てる場所は、当初はいま住んでいる小屋の並びにする予定でした。

しかし、昨年の台風で敷地内の川が氾濫し、小屋周辺も水浸しで川のようになってしまうという経験をしたので、そういった有事の際の避難小屋としても機能するように、敷地のなかでももっとも公道に近く、川から少し離れた安全な場所に建てることにしました。

参照記事:台風18号の大雨で敷地内の川が氾濫!近くの避難所に緊急避難!

 

それでは、プレハブ小屋のDIY建築工程を見ていきましょう。

 

基礎

まずはプレハブの土台を地面に仮置きして、大まかに建築場所を決めます。

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次に土台よりひと回り大きい枠を作るイメージで杭を立て、すべての杭に水平ラインのしるしをつけます。

水平は、水を入れたバケツと細長い透明チューブを使う方法をとりました。

チューブの端をバケツに入れ、もう一方の端をバケツの外で上に向けて杭に沿わせます。

バケツ内の水面とチューブ内の水面の高さが同じになる働きを利用することで、すべての杭にバケツ内の水面と同じ高さのしるしをつけることができます。

 

私のやり方は、まず土台の大まかな高さを決め、その高さに合わせて杭にしるしを引きなおします。

はじめに引いた水平ラインからどれだけ高いか低いかを測れば、すべての杭に土台の高さの水平ラインを引きなおすことができます。

 

次は、この水平ラインに沿って板をはり、水糸をはっていきます。

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水平ラインに板をはると、この場所がどれだけ傾斜しているかが一目瞭然です。

 

水糸のはり方は、土台の外周のサイズを測り、まずそれに沿うように4本の糸をはります。

今回のように独立基礎の場合は、基礎を置く場所をあらかじめ決めておき、基礎の中心を交差するように必要な本数の水糸をはります。

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これで丁張りの完成です。

 

水糸を張ったら基礎の正確な位置が決まるので、基礎を置く場所の地面を突き固めます。

はじめは丸太で土を突き固めたのですがうまく固まらなかったので、砂利を敷くことにしました。

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砂利は近場の河原からどっさり拾ってきました。

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基礎の下には本来砕石を使いますが、今回は川砂利で代用しました。

砕石と砂利の違いは、とがっているか丸っこいかの違いです。

 

基礎を置く場所すべてに砂利を敷き、突き固めました。

砕石の方がしっかりと固まるのですが、川砂利でも固まりました。

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続いて砂利を敷いた上にコンクリートブロックを置いていきます。

今回のプレハブでは、基礎はコンクリートブロックを地面に置くだけにしました。

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中央の基礎には大き目の石を使いました。

 

次は基礎の上に束を立てていきます。

束には、もらってきたスギの丸太やけやきの角材、隣接する植林地から切り捨て間伐でゴロゴロ転がっているヒノキの間伐材を拾ってきて使いました。

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束には廃オイルをぬって、簡単に防腐処理をしておきました。

 

束の上に土台や大引をのせるので、建物の水平は束の高さで調節することになります。

そのため、丁張りで張った水糸にすべての束の高さをあわせていきます。

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すべての束を立てたら、土台と大引をのせます。

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このままでは横揺れに弱いと思うので、筋交いを入れることにしました。

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ブロックもただ置いてあるだけでは簡単に横すべりしそうなので、気やすめにまわりに土を盛っておきました。

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これで基礎と土台、大引ができあがりました。

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土台と束はコーススレッドで簡単に固定してあるだけです。

プレハブの資材としてもらったのは土台から上なので、ブロックの基礎や束は自分で考えて我流でつくりました。

 

プレハブの基礎は現代住宅と同じく布基礎やベタ基礎がふつうで、土台などもそれに合うようなサイズで作られています。

独立基礎のプレハブなんて見たことも聞いたこともありませんが、おそらく問題ないでしょう。

 

束や柱なら丸太のまま使うことができるし、スギやヒノキなどがなくても、広葉樹でも比較的まっすぐであれば使えるので、土地にある木を有効活用できます。

基礎と束を組み合わせたこのタイプの独立基礎を使えば、ある程度急な斜面でも手軽にDIYで建物を建てることができるので、知っておいて損はないです。

 

さて、基礎と土台ができあがったら、次はいよいよ壁を立てていきます。

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すべてセルフビルドする場合は、寸法の計算や木材のカット、加工などもやらなければいけませんが、プレハブはすべての部材がすでにできあがっていて、ただそれを組み立てていくだけでよいので、セルフビルドに比べて気楽です。

 

ただ、私は解体をしていないので、どの部材をどこに使うのかよくわからないことも多く、そのつど部材を見ながら「これはここにハマりそうだ」といった調子で、さぐりさぐりすすめていきました。

 

土台にはこうした突起があって、壁パネルはこの上にはめるようにのせていきます。

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ドアやサッシが入るところにはこの突起がありません。

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私はドアやサッシの位置を変えたかったので、この突起をはずして移動させました。

この突起はタッカーで打ち付けて固定されていて、強引にはずすと折れてしまいましたが、問題なく付け替えることができました。

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壁の四つ角は角材を使っていて、釘やコーススレッドなどで固定します。

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壁が一周立ち上がりました。

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この段階では、パネル同士は表側だけ上からスライドさせてはめ込こむ部材で連結させているだけなので、まだかなりグラグラします。

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パネルとパネルの間には上下にネジが刻んである長い鉄の棒を挟み込んでいて、下のネジは土台にねじ込んで固定しています。

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この鉄のネジがどういう役割をするのか、パネルを立てているときはよくわかりませんでしたが、パネル上部にハマりそうな部材を見つけて、意味がわかりました。

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上からはめ込んだ木材のこの穴に鉄の棒を差しこみナットでしめることで、土台とこの木材でパネルをサンドイッチすることができます。

こうすることで土台とパネル、パネルとパネルをガッチリ固定できました。なるほど。。

 

屋根

同じ要領でパネルをすべて固定したら、内側に2本のはりが入ります。

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これでまた一段と壁がグラつかなくなりました。

 

さらに、屋根を受ける金具がついた材が、十字に交差して入ります。

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両サイドにも屋根を受ける金具を取り付けます。

片側だけ金具の下にこの板を挟むことで、屋根に勾配をつけています。

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つまり、屋根の勾配はこの板の厚みの分だけです。

こんな少しの勾配しかないことに驚きです。

 

これが屋根材。

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ふつうの波板とは違いかなり頑丈で厚みも重量もあり、100人乗っても大丈夫そうです。

 

さて、いよいよ屋根をのせます。

ところが、屋根材を一枚のせてみると、どうやってもうまい具合にのりませんでした。

 

いろいろと原因を探ってみたところ、屋根材を受ける金具の位置が合っていないことがわかりました。

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屋根材をのせる金具は両サイドと中央の3カ所があり、この3カ所の凹凸がぴったりと一列にそろっていないのです。

真ん中あたりは3カ所すべてが一列にそろっているのですが、端の方に行くにしたがって中央の金具だけがズレてくるのです。

つまり、中央の金具だけ凹凸の間隔が違うということです。

 

このズレを修正するために中央の金具を取り外し、強引に強制することにしました。

しかしこの金具が、太くて長いスクリュー釘で頑丈に固定してあり、はずすのに一苦労でした。

 

中央の金具は解体するときに取り外していないので、解体する前と何も変わっていないはずです。

それがどうしてくるってしまったのか謎ですが、最終的にはすべて凹凸が一列になるように調整することができました。

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今度はぴったりと金具の上に屋根材が納まりました。

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屋根材は大きく重量もあるので、上げるときは近くのじいさんに手伝ってもらいました。

 

ひとまず屋根をのせることはできたのですが、屋根を完成させるためにはまだ解明しなければならないことがありました。

 

ひとつは、屋根の端の仕上げ方です。

この段階では、屋根の一方の端はこういう状態。

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もう一方はこれです。

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見た目から言ってもまだ明らかに完成ではありません。

屋根に関係ありそうな残っている部材を物色し、適当なものが見つかったのでためしに合わせてみるとネジ穴の位置がぴったり合致。

これで屋根の端が仕上がりました。

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もうひとつわからなかったのは、屋根の固定方法です。

これも残っている部材とにらめっこし、どこに何をどうやって取り付けるのかをあーでもないこーでもないと考えながら、ひとつひとつ解明していきました。

 

これが屋根を固定する金具です。

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この金具はいくつかのパーツが組み合わさってできています。

屋根の固定だけでなく、破風の台と雨どいの台にもなっていて、ひとつで3役をこなします。

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この金具で屋根をしっかり固定し、破風と雨どいを取り付ければ屋根の完成です。

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屋根を完成させて雨の心配がなくなったら、次は内装に取り掛かります。

内装はまず床を作ることにしました。

 

プレハブと聞くとすべてが組み立て式の簡単なつくりをイメージしますが、このプレハブの床は一般的な木造建築の家と同じでまず大引があり、その上に根太、最後に床板という構造になっています。

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根太には釘がたくさん付いていたので、抜けるものは抜いて、抜けないものはたたいて曲げて材に埋め込みました。

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床には断熱材がなく、フローリングを一枚貼るだけです。

床下の四方がおおわれた布基礎やベタ基礎ならまだしも、独立基礎は完全に床下が吹きっさらしなので、フローリング一枚では床がかなり冷たくなってしまいます。

あとで後悔はしたくないので、自前で材料を用意して断熱材を入れることにしました。

 

まずは断熱材の受けとなるベニヤ板を、下側から根太に打ち付けます。

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断熱材が下に落ちないようにするのが目的なので、そんなに強度は必要ありません。

 

断熱材には、余っている古畳を使おうと考えたのですが、古畳は根太の厚みより厚く、受けとフローリングのあいだに納まらないので断念しました。

ホームセンターで買ってくることも考えましたが、できれば古畳のように捨てるものやいらなくなったものなどで代用できるものがあれば、それがベストです。

 

代用できるものはないか考えた末にひらめいたのが、毛布です。

使わない毛布を大量にもらえる機会があったので、ちょうどよかったです。

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毛布は身体にかければ温かいので、保温効果はあるはずです。

 

これで心置きなくフローリングを貼っていくことができます。

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壁と床の接触部を見栄えよく納める巾木のような部材があるので、フローリングの端にすき間があっても大丈夫です。

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このような細部まで一般住宅と同じようなつくりです。

 

床が完成しました。

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保管期間中にフローリングはカビだらけになり、湿気で傷んでしまった部分もありましたが、3年間シートの下に置いてあった割りには保存状態はよかったのかもしれません。

 

天井

プレハブづくりも終盤。

次は天井です。

 

天井にも巾木のような部材があったので、はじめにそれを取り付けてしまって、その上に天井をのせていくという方法を採りました。

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縁の一部をあけておいて、そこから天井を持ち上げて縁の上にのせ、次々とスライドさせていきました。

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床はフローリング一枚だけでしたが、天井には天井裏に断熱材が入っています。

ただ一部足りないところがあったので、プレハブ材料の割れ物の梱包に使っていた梱包材を入れて代用しました。

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保管期間中に湿気で傷んでベニヤが一枚破損してしまったので、余っているベニヤで作り直しました。

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すべての天井が入りました。

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天井もフローリングと同様に保管中にカビや傷みで汚れてしまい、拭いても取れなくなってしまいました。

 

また、断熱材には保管中に大量のアリが侵入していました。

5枚目を設置するくらいでアリの存在に気がついたため、すでに上げてしまった4枚の天井板をもう一度下ろし、すべての断熱材をはがして確認してみたところ、寒さで動きが鈍った大量のアリが出てきました。

その中にはひときわ大きい嬢王アリもいました。

 

気がつかずにそのまま天井を設置して春になったらどうなっていたことか。

 

最後に、サッシとドアを取り付けて完成です。

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基礎からすべてDIYで、時間が取れるときにぼちぼちやって4ヶ月ほどかかりましたが、ようやく完成しました。

このプレハブは8畳の広さがあります。

物置きと避難小屋のほかに、お客さんが来た時の宿泊スペースなど多目的に利用できそうです。

 

もし、プレハブをもらえるという話があと半年早ければ、ツーバイフォー小屋は建てずに我が家はこのプレハブ小屋に住んでいたかもしれません。

いずれにしても、こんな立派な小屋を建てるのに、ほとんどお金がかかっていない(搬送時の往復の交通費くらい)ことが、本当にありがたいことです。

 

ジュンくん!プレハブありがとう!

 

電子書籍になりました

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コメント

  1. クク より:

    こんにちわ。前にコメントさせて頂いたものです。今自分はお金を貯めながらネットで情報を漁る毎日です。主様のブログには「ホホウ」と感心するものや素直に羨ましいものなど、大変参考にさせて頂いております。
    さて、私も山かって自分で家建ててなど将来計画してるのですが。参考に主様の山を買うときの予算を良ければ教えていただきたいです。森林バンクを見たりしているのですが、いかんせん価格幅が広くどれぐらいの予算から動き始めたら良いものか迷っておりまして。
    お金に関することなので無理にとは言いません。もしよければ教えてください。

    • ほまれ より:

      返信遅くなりましてすみません。

      私の場合、特に予算は決めていませんでした。
      貯金をしながら、その時の身の丈に合った物件を探していました。

      貯金額が100万円台だった時は、100万円台の土地を探していたということです。

      予算が高ければ条件の良い土地がいろいろと見つかると思います。
      逆に低ければ、平坦地がなかったり、車が入れなかったりなど妥協する部分が多く出てくるかもしれません。

      300万円あればそれなりに条件の良い土地が見つかると思いますよ。