突然ですが質問です。
ここに生えてる草は雑草でしょうか、それとも野草でしょうか?
おわかりかと思いますが、正解は見る人によって違います(笑)
たとえば、とてもきれいにガーデニングされた自慢の庭にこうした草が勝手に生えてくれば、目障りで邪魔な雑草として扱われてしまうかもしれません。
公園や道端に生えている草も、雑草として定期的に刈られてしまいます。
以前の私だったらこれは完全に雑草で、刈払機で容赦なく全部刈ってしまっていたことでしょう。
しかし、山を切り開いて家を建て、植物に囲まれて毎日生活をしていると、以前とは違った目でこうした草花を見るようになりました。
ましてや暖かくなり過ごしやすい今の季節は、寝るとき以外はほとんど外で生活しているので、つねに手をのばせば届く距離に草花があります。
冬が終わり暖かくなるにつれて、殺風景だった地面にいつの間にか草花が顔を出し、ぐんぐんと成長していく様を日々目にしていると、この草はなんだろう?この花はなんだろう?と自然と興味がわいてきます。
というよりもむしろ、この草は食べられるか、が最大の関心事です(笑)
さて、小屋周辺、ティピ周辺の生活エリアだけとってみても、本当にたくさんの種類の草花が生えています。
ドクダミ
ドクダミは「十薬(ジュウヤク)」という別名があるほどで、その名のとおりたくさんの薬効があるそうです。
乾燥させてお茶にして飲むのが一般的みたいですが、うちではもっぱら葉をちぎって少し揉んで、虫刺されに直接ぬったりしてかゆみどめに使っています。
またブヨよけにも効果があります。
ドクダミはそこらじゅうに群生してるので、何かあればとりあえずドクダミをぬっています。
ヘビイチゴ
ヘビイチゴは食用ではないらしく、たくさん生えているだけに残念に思っていましたが、焼酎に浸けてかゆみどめとして使えることを最近知ったのでこんど試してみようと思っています。
カキドオシ
カキドオシはアクが少なく、サラダに入れても食べられる野草です。
薬効もいろいろあるみたいです。
ハコベ
ハコベもアクが少なく手軽に食べられます。
栄養価も高いそうで、昔は母乳の出がよくなると産前産後に食べたりもしたそうです。
ツユクサは繁殖力が強く雑草として見れば厄介な草ですが、クセがないので食べやすく、どんな料理にでも合いそうです。
あせもや湿疹に生の葉をなすりつければ、症状が改善するとか。
オオバコ
道端などどこにでも生える草ですが、アクも少なくて食べやすく、下痢どめや咳どめなどにもなるそうです。
ハハコグサ
春の七草の一つ、別名オギョウ。
ハハコグサは採集時期を逃しまだ食べていませんが、薬効としては気管支炎や咳どめなどにもなるそうです。
ワサビ
何ヵ所かワサビも生えています。
葉っぱをそのまま食べても風味がありますが、タッパなどに入れて振って刺激を与えると辛さも風味も増してより美味しく食べられます。
他にもヨモギ、セリ、タネツケバナ、クズ、ハルジオンなどなどあげればきりがありません。
野草の本を見ていると、その辺に生えている草にこんなにもたくさんの食べられる草があるということに驚かされますが、それだけでなく、それぞれの草には何かしらの薬効があるということにもっと驚きます。
薬など簡単に手に入らなかった昔は、身近に生えている野草で体の調子を整えていたのかも知れません。
家の庭や道端、公園、空き地などそこら辺に勝手に生えている草をすべて一緒くたに雑草と見てしまえばほとんど気にもとめないと思います。
しかし、少しでも興味を持ってその雑草を眺めたときその草はもはや雑草ではなく、野草になり薬草になり、それは食べ物であり薬でもあるのです。
こうした草が、そこら辺で誰でもタダで手に入れることができるのです。
ただ雑草として刈ってしまうのはあまりにももったいない。
私もまずは自分の土地に生えている身近な野草を中心に、少しずつ知識を増やしていきたいと思っています。
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コメント
のりのすけです
ドクダミは天ぷら(かき揚げ)にすると匂いが無くなりかなり美味しいですよ(゚д゚)メチャウマー
お試しあれ
のりのすけさん
ドクダミの天ぷらやったことあるんですが、いまいち匂いが消えなくて強烈でした(笑)
また試してみます。