流し台と蛇口を設置して、ようやく家の中でいつでも水が使えるようになりました。
水道設備の前段階として、川からパイプで水を引きました。
これによって水が出るパイプが家のすぐ前まで来ていたので、今度はその水を家のなかに引き込みます。
流し台を置く場所は決めてあったので、小屋の建築段階で水道用と排水用の穴をあらかじめ壁にあけてありました。
壁に蛇口を取り付けます。
このシンクはこれまでずっと屋外の川に設置して使っていたものを撤去して、家のなかに持ってきました。
外で使っていたときは竹で作った簡易的な台に乗っけていましたが、家のなかに設置するにあたって、このシンクの大きさに合わせてしっかりした流し台を新しく作ってみました。
流し台を設置する前に、床には念のため防水シートをはって、水濡れ対策をしておきました。
家の外側はこんな感じに仕上げています。
上が給水、下が排水。
排水はエンビパイプを地中に埋めて、小屋の脇にある湿地帯の水を逃がすためにつくった水路に流れるようにしました。
給水のパイプはタンクから引いてきたパイプを直接ここに接続しているわけではなく、少し手前で連結させています。
連結は接着せず、いつでも取り外し可能な状態にしています。
これはメンテナンスをしやすくするためです。
断水したとき、場合によっては復旧作業でパイプを口でくわえて水を吸いだすこともあるので、パイプはいつでも取り外しできる必要があるわけです。
これが連結部分。
タンクから引いてきたパイプをここで二つに分岐させています。
ちなみにこの連結部材は、100円ショップで見つけたホースのジョイントパーツです。
取り外し可能な分岐できる連結部材で、何かよいものがないか探していました。
はじめはエンビ管の連結部材を使うつもりでしたが、接着せずに差し込んであるだけだと抜けやすいのが難点でした。
たまたま100均で見つけたこのパーツがなんと呼び径13mmのポリエチレンパイプにジャストフィット!
ただ差し込んであるだけですが、この設備の水圧程度であれば抜けることはありません。
さて、タンクから引いてきたパイプをなぜ分岐させたかというと、家の中だけでなく、外にも水道を設置したからです。
我が家では、暖かい季節は外でロケットストーブを使って煮炊きするので、キッチンが外にある方が何かと便利なのです。
寒くなってきて家の中でストーブを使うようになると、煮炊きは基本的にストーブでするので、調理も家の中のキッチンですることになります。
季節に応じて生活スタイルが変化するので、流し台を家の中と外の二ヶ所に設置しました。
外の流し台は、事務用品でよくある組立式のラックを横にして作ってみました。
ラックは骨組みだけなので、こんな感じで竹を渡したりして台にしています。
ちなみに、シンクもラックも廃材です。
なかなか使い勝手のよいキッチンができました。
私は生まれたときから家に水道があり、蛇口をひねれば水が出るのがあたりまえの生活をしていました。
蛇口から水が出ることはあたりまえすぎて、そのことに感動したことなどこれまで一度もありません。
しかし、いまこうして自分で水を引き、配管して、はじめて蛇口から水が出たときはとても感動的でした。
蛇口から出ている水がどういう仕組みで、どこからどう流れてきているのか、そのすべてを知っていることが、私にとってはとても気持ちのよいことです。
毎回思いますが、自分ですべて一から作り上げていくことは、本当に充実感があります。
はじめは何もなかったこの山の中で、蛇口をひねれば水が出る生活がはじまりました。
すぐにそれもあたりまえになるんでしょうけど、いまはその便利さをしみじみ味わいながら生活しています。
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コメント
公共ライフラインと無縁の生活をいつか実現しようと思ってネットサーフィンをしていたら、当ホームページにたどり着き、過去の記事も少し拝見しました。
ご自分で工夫の末に、蛇口から水が出る感動は、現代の日常生活ではまず味わえない大きな感動でしょうね。ところで、「今在ること」についての記事を色々拝見して実践してみましたが、ストレスが無くなって日々の疲れが軽減されました。それに一食一食味わって食べることで、食事の度に美味しさに癒されることができました。そうすると、つまらないなぁと何となく思っていた毎日にも、随所に感動があることに気づかされまして、いやいや本当にありがとうございます。
とにもかくにも、水道開通おめでとうございます!
いっちーさん
コメントありがとうございます。
最近は山暮らしの記事ばかり書いていて、読んでくれている方々もそれに興味がある人たちが多いと思います。
そんななか、いっちーさんのように私が以前熱心に書いていた精神世界の内容の記事に興味を持っていただけるのは、とても嬉しいです。
何かしらお役に立てたことがあったなら、ブログを書いている者としては嬉しいかぎりです。
こちらこそありがとうございます。
Homareさんはじめまして。実は5年くらい前からの読者です。Homareさんにはいつも良い意味で驚かされます。私も旅をして、13年に腰を据えるために兵庫の限界集落に入り、開拓をしています。
これからも、実践するスピリチュアリストHomareさんを楽しみにしています。
うり坊さん
5年前からですか!まだNEOになる前からですね。
嬉しいです!ありがとうございます。
兵庫なら遠くないし、機械があればうり坊さんのアジトにも一度訪れてみたいですね。
今後ものらりくらりと更新していきますので、たまにブログをのぞいてもらえたら嬉しいです。
そーなんですよ。NEOになる前からのファンです。私が兵庫を選んだのもいろいろあるのですが「ガイアの法則」が大きいですね。私もこれまでにHomareさんと近いところに行ってますので、Homareさんとは紙一重でお会いしてないのかなと、勝手に思っています。しかも同じ年に開拓を始めているので、勝手に同志としても気になっていました。今まで私がコメントを出さなかったのは、引きこもりというのもありますが、単にネット環境が自宅になかったんですね。是非、こちらに遊びに来てください。その時は、メールをいただければと思います。
私も東経135度は気になっていましたが、どういうわけか岡山になってしまいました。
もしうかがうことがあればメールさせてもらいます。
感心しました。
私もこれからは広島県のとある市で小屋を作りたいが、同じように作って頂けますか?報酬は差し上げます。
うちたいさん
もし建築を外注するのであれば、素人の私よりもプロの大工さんにたのむほうがよっぽどよいものができると思いますよ。