冬になると山の中で携帯の電波がよくなる理由

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私は山の中に建てた小屋に住んでいます。

小屋の中は携帯の電波が入りずらいのですが、最近になって季節によって電波状況が変わることがわかってきました。

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この土地は山の中の谷間ということもあってか、もともと携帯の電波が微妙で、場所によって入ったり圏外になったりします。

小屋の中はさらに微妙で、なんとか電波が入る場所を見つけて使用しているという状況です。

小屋に住みはじめてもうすぐ一年がたちますが、住みはじめたころは小屋の中でももう少し電波が入りやすかったような気がします。

それがいつの間にか、窓際などの本当に限られた場所でしか入らなくなってしまいました。

小屋の外は比較的電波が入りやすいので、寝るとき以外はほとんど外で生活している夏場は小屋の中で電波が入りずらくてもそれほど不便を感じませんでした。

しかし寒くなってくると、小屋の中にいることが多くなるのでこれからどうしようかと考えていました。

ところが、現在冬になってみると、どいうわけか今までより明らかに小屋の中の電波がよくなってきたのです。

小屋に住みはじめたころも電波が入りやすかったのですが、その時も冬でした。

二度目の冬を迎え、また電波がよくなったことを考えると、どうやら冬になると小屋の中の電波がよくなるようです。

電波が天気に左右されるのは経験的にわかっていましたが、季節によっても変わってくるとは知りませんでした。

でも、どうして夏は電波がわるくなり、冬になるとよくなるのか。

私ははじめ、空気中の水分量の違いではないかと考えました。

夏は湿度が高く、冬は乾燥するというのがその理由です。

どの季節でも、雨の日は電波が入りにくくなる傾向にあります。

それは雨粒や湿度が影響しているからだと思われますが、それでもやはり冬のほうが電波が入りやすい気がします。

ということは、湿度だけではないもっと決定的な理由がほかにありそうです。

夏と冬では、山の状況が劇的に変化するものがひとつあります。

冬は電波がよかったという話を以前何人かでしているときに、誰かがこんなことを言いました。

葉っぱがなくなるからじゃないか、と。

私の住む山は落葉広葉樹の雑木林。

夏は青々とした葉が生い茂っていますが、秋には紅葉し、冬にはすべての葉を落とします。

なるほど、そういうことか!と思いました。

湿度の影響であれば、空気が乾燥してくる秋ごろには電波がよくなってもよさそうなものですが、そんな大した変化はありませんでした。

葉が完全に落ちるのは毎年たいてい12月ごろ。

冒頭の写真でわかるように、いままさに木々はほとんどの葉を落とし、森全体が明るくなりました。

それにタイミングを合わせるかのように、小屋の中で電波がよくなったと感じるのは本当に最近のことです。

春に芽吹き、夏は葉が生い茂り、秋には紅葉し、冬には葉を落とす。

森の葉っぱのサイクルに電波が影響を受けていると考えると、たしかにタイミングは合っているのです。

電波にとって葉っぱは障害物なのかもしれません。

ちょっと前までは、電話をするのに寒い中外に出ることもよくありましたが、最近は家の中でも話せるようになりました。

屋外で過ごすことが多い夏は小屋の中の電波がわるく、小屋の中で過ごす時間が長くなる冬は電波が入りやすくなる。

よくできていますね(笑)

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