屋根が一部破損!家の裏の斜面の木を伐採【動画あり】

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山の中にある我が家の裏の斜面には、屋根の上におおいかぶさるように生える二本の木があります。

(写真上:杉ではなく広葉樹の方です)

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まあまあ太い木で根もしっかり張っているように見えますが、万が一倒れてきたら我が家は確実に倒壊します(笑)

家を建てるまえ、この木を切るかどうかさんざん迷ったのですが、結局二本とも残しました。

切らなかった理由は、木の根が斜面の土をささえているはずなので、もし木を切って切り株が腐れば斜面が崩れる可能性が出てくると考えたからです。

また、夏は生い茂った葉が屋根に当たる直射日光をさえぎってくれるというメリットもあります。

いろいろ考えて残した二本の木。

この冬、このうちの一本を切ることにしました。

山の中に住みはじめて2年半。

同じ時期に昨年は日が当たっていたところが、今年は日が当たらなくなっている、ということがいろんなところで起こっています。

山に生えている木というのは遠目で見るとその姿が完成形のように見えて、その一本一本が成長しているということに以前はあまり意識が向いていませんでした。

しかし、考えてみればあたりまえのことですが、木は着実に成長していて、どんどん枝も伸びているのです。

今回切ることにした木も確実に枝が伸びていて、洗濯物干し場の夏場の日照時間が前の年より少なくなってしまいました。

このまま行けば、今年はもっと少なくなってしまうはずです。

また、この日陰になってきた場所には屋根付きのウッドデッキをつくる計画があって、将来的にはその屋根にソーラーパネルを設置することも考えています。

そんなわけで、この場所はできるだけ日照時間を長くしておきたいわけです。

ウッドデッキをつくってしまったら木を倒せなくなってしまうので、切るならつくりはじめるまえの今しかありません。

しかし、ただ木を切るだけならいいのですが、この木は切るのに少しばかり覚悟が必要なのです。

というのも、この木は斜面から斜めに生えていて家の方に重心が向いています。

ふつうに切れば家に倒れ掛かる可能性が大いにあります。

家をかわして家の横に倒すことができるかどうか、それが問題なのです。

覚悟というのは、もし万が一家が壊れたらその時はその時だ!という覚悟です。

そうはいっても、家が壊れるのはなるべく避けたいので、持っている知識、道具を使ってできる限りの対策をしました。

まず、木が家の方に向かって行かないように上下二カ所をロープでしばり、ほかの木にくくりつけました。

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こんな細いロープでこの木の重さを支え切れるのか疑問が残りますが、気休めです。

これだけではもちろん不安なので、万が一家に倒れ掛かってしまったときの対策として、単管パイプを組んでガードをつくりました。

支柱の片側は杉の木を利用。

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こんな適当な組み方でこの木が倒れてきたときの衝撃に耐えられるのか疑問が残りますが、これも気休めです。

対策は以上です。

あとは覚悟を決めて切るのみ!

今回は、もしかしたら家倒壊の決定的瞬間が撮れたらそれはそれでおもしろいということで、伐採風景の動画を撮影してみました。

結果はいかに。。

実施した対策はあまり意味がなかったようで、ロープはいとも簡単に引きちぎれていました。

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なんとか家倒壊は回避できました(笑)

しかし、動画でも見ることができたと思いますが、横に伸びた枝が家をかわしきれず、屋根を直撃。

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屋根に穴があいてしまいました。

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幸いにも端の方だったので、雨漏りの心配はなさそうです。

あとでコーキングを塗りたくって埋めておきました。

耐用年数50年以上ともいわれているオンデュリン波板という屋根材を使用していますが、わずか2年で穴をあけてしまいました(笑)

しかし、オンデュリンだったからこれだけの損傷ですんだのかもしれません。

関連記事:ツーバイフォー(2×4)で12畳(6坪)ロフト付きの小屋をセルフビルド【屋根】

さて、ここで木の伐採方法に関してのうんちくを少々。

今回のように木の重心が向いている方に障害物があって倒す方向を変えたい場合、チェンソーの刃の入れ方次第である程度狙い通りの方向に倒すことができます。

通常、木の重心が向いている方に受け口をつくり、重心とは反対側からチェンソーの刃を入れていき、重心が向いている方に倒すのがもっとも基本的な木の伐採方法です。

伐倒解説図2

これに対して、今回の私の伐採方法はこんな感じです。

伐倒解説図

まず、受け口は伐倒方向につくります。

チェンソーの刃をどの角度で入れていくかは、どの程度重心が傾いているかによって変わってきます。

今回の木のように思いっきり傾いている場合、少しでも重心とは反対の方側から切ってしまうと早い段階で木が根元から裂けてしまい重心の方に向かって倒れてしまいます。

今回は少しでも伐倒方向を左にするために、図のようにほとんど真横から刃を入れていきました。

それでも根元の方は真っ二つに裂けてしまいました。

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チェンソーの伐採スピードよりも倒れる力が強いときにこうなります。

この土地には同じように斜面から斜めに生えているそれなりに太い木がたくさんあり、切っている途中に木が根元からバリバリ音を立てながら裂けることはよくあって、いつもヒヤヒヤしながら切っています。

私の長靴のサイズが28cmなので、この木は直径30cm以上はありそうです。

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この太さの木でこれだけ傾いている木を切るには、私が使っているチェンソーではちょっとパワー不足なのです。

木が根元から避けると途中で木が折れて上からすごいスピードで降ってくる場合がありとても危険なので、できれば太くて傾いている木を伐採するときは、もっとパワーのあるチェンソーで一気に切ってしまうのが理想です。

今回の木のように思いっきり斜めに生えていて、思いっきり重心が傾いている木の伐倒方向を、チェンソーの刃の入れ方だけでコントロールするのはそもそも無理があるのですが、今回はこれをやっていなければもっと家の方に向かって倒れていたはずです。

もっと安全に、確実に伐倒方向をコントロールするためには、チェーンブロックなどを使って、ちょっと切って引っ張り、またちょと切って引っ張りを繰り返して少しずつ木を倒していくやり方がよいと思います。

ちょっと長くなってきたので、うんちくはこれくらいにしておきましょう。

さて、今回は屋根の一部を破損してしまいましたが、実はいままでにも木を倒したことでいろんなものを破壊しています。

ティピ

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家の前のタープ

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小便小僧

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どれも後日修復しました。

どの場合も、倒した木が直接直撃したわけではなく、倒した木の下敷きになった木が倒れたり、別の木の枝が折れて降ってきたりして、どれも想定外のハプニングです。

切っている木の伐倒方向をコントロールして障害物を回避したとしても、こうしてそれ以外の予想外の要因でいろんなものを破壊してしまう可能性があるのです。

木の伐採は、それだけ危険とも隣り合わせということでもあります。

これからもいろんなものを破壊してしまうかもしれません。

乞うご期待!(笑)

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コメント

  1. 喜多 より:

     その辺り 夏は涼しそうですが、冬はどんな感じなのでしょう。

     雪に閉じ込められて外に出られないようなことはありませんか。

    • ほまれ より:

      雪は積もることもありますが、閉じ込められるほど降ることはありません。

  2. 喜多 より:

    最近の大雪で閉じ込められませんでしたか。

  3. イチ より:

    会社の周りの木を切ると所を見ていると、倒す方向が難儀だったり、ひっかかりそうな場所だとチルホールという手動ウィンチを使ってますね。
    http://bohurn.com/chto.html

    チェーンソーで切るのではなく、チェーンソーで切れ目をいれた後は、最終的にはウィンチで木を折るように力をかけることもあります。

    今後も伐採が多いようでしたらこの手のものを入手しておくと安全度は上がるかもしれませんが、高いので頻度が多くない方にはなかなかお勧め出来ないものです。

    • ほまれ より:

      イチさん
      チルホールは高価なので手は出ませんが、チェーンブロックはそのうち手に入れたいと思っています。

      おっしゃる通り、チェンソーである程度切り込みを入れて思う方向に引っ張ってへし折るのが安全面ではベストだと思います。

      いちかばちかで切るスリルを味わうのも、嫌いではないんですよね(笑)

    • Kaylin より:

      So much info in so few words. Toltosy could learn a lot.