住居にしている小屋のすぐ脇に空高く生えている、2本の杉の木を伐採しました。
小屋を建築したころは、小屋のまわりに生えている木をほとんど伐採せずに小屋を建ててしまいました。
当時はそれで特に支障はなかったのですが、暮らしていくうちにいろいろと状況が変わってくるものです。
木を伐採する理由は、ほとんどの場合が日照問題です。
今回の場合は小屋の右側(写真参照)に風呂小屋をつくる予定で、そのすぐ横に太陽熱温水器を設置しようかと考えています。
この2本の杉は太陽熱温水器の設置を予定している場所の南西側に位置し、この2本の木があることで日照がかなりさえぎられてしまうのです。
これまで倒した木でいろんなモノを破壊しながら、小屋のまわりの木を何本も伐採してきました。
道具や資材などならまだいいですが、小屋本体を破壊してしまってはシャレになりません。
伐採に失敗したら小屋が確実に倒壊しかねない屋根にかぶさるように生えている木も、小屋を破壊することなく何とか伐採に成功してきました。
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2本の杉のうちの一本は小屋から1mほどのところにあり、しかも小屋に向かって傾いて生えています。
屋根の上にのびている木の伐採よりは難易度は高くないですが、失敗すれば小屋を破損する可能性は十分にあります。
すぐ近くにはソーラーパネルもあるので、確実に伐倒方向をコントロールするために今回もチルホールを使いました。
チルホールを使った前回の伐採の動画を見た人から、「ひとりでに木が動いて勝手に倒れたように見えた」という内容のコメントをもらったので、一応説明しておこうかと思います。
チルホールはワイヤーを使った手動のウィンチで、木にワイヤーを引っ掛けて引っぱることで伐倒方向をコントロールすることができます。
使い方としては、はじめに倒す方向に向かってできるだけワイヤーを張ってテンションをかけておきます。
次に木が倒れない程度にチェンソーで切り込みを入れます。
最後にワイヤーをどんどん引っぱって、切り込み部分をへし折るような形で引っぱり倒します。
二人いれば、ひとりがチェンソーで少しずつ切りながら、もう一人がチルホールで引っぱって倒すことができ、その方が安全です。
ひとりの作業だと切り込みを入れる加減を失敗すると、引っぱる前に変な方向に倒れてしまったり、切り込みが浅いと引っぱってもへし折れず木が裂けてしまったりすることもあり大変危険です。
動画ではすでにチェンソーで切り込みを入れてあり、最後に引っぱり倒す場面だけを撮影しています。
ひとりで静かな伐倒風景になっていますが、やっている本人は今回もスリル満点でした。
何でもない木を切るならそんなに気も重くないのですが、家のまわりなどの危険な伐採は緊張感がありすぎてできればやりたくありません。
動画で見ると簡単そうに見えますが、いざ実行するときはしっかりと作戦を練って、いろんな勘を働かせながら、ある種の思い切りが必要です。
風呂小屋の場所を決めてからというもの、近いうちに倒さねばならないとずっとこの2本の杉のことが気になっていたので、これでスッキリです。
ビフォー
アフター
見上げる空はまた少し広くなり、小屋周辺の日当たりがさらによくなりました!