今日は、「林業就業支援講習」の初日に参加してきました。
「林業就業支援講習」とは、厚生労働省の委託事業として、全国森林組合連合会が林業への就業を希望する人を対象に実施している、就業支援のための講習です。
受講料は無料ですが、講習では、20日間程度の座学と現場実習があり、森林作業に必要ないくつかの資格も取得することができるなど、内容は充実しています。
私は来月から会社のすすめもあり、林野庁の補助事業で、森林の担い手を育成する「緑の雇用」という研修制度に参加する予定で、その準備段階として今回の「林業就業支援講習」にも参加することになりました。
私の場合は、林業への就業を希望しているわけではなく、現在携わっている炭焼きという仕事の中で大半を占める、山での作業に必要な知識と技術を身につけることも目的のひとつです。
里山の保全や持続的な森林経営という部分では、炭焼きに付随する山仕事全般は林業としての側面もあるのです。
さて、「林業就業支援講習」の実施内容はこんな感じです。
林業就業にかかる基本的な知識の講習等
- 林業と山村地域の現状
- 林業就業に当たっての心構え
- 森林と林業の知識
林業労働安全衛生講習
- 安全作業と関係法令
- 現場における緊急措置(救急訓練)
刈払機・チェーンソーの作業講習
- 刈払機・チェーンソーの操作、点検整備
- 安全作業講習
※受講者には修了証が授与されます。
小型車両系建設機械運転特別教育
- 小型車両系建設機械(3t未満)の構造
- 取扱い・作業方法、関係法令
※受講者には修了証が授与されます。
林業・木材産業等の施設見学
- 植林から住宅建築までの林業・木材産業の
各施設を見学します。
林業作業の実施講習
- 山村に入り、手工具、刈払機、チェーンソーを使った作業を行います。
就業・生活相談
- 住まいや就職先についての様々な相談をお受けしています。
私は以前、長野の大鹿村でログハウスの建設を手伝わせてもらった数ヶ月間(旧ブログ記事:「大鹿ふりだし塾」参照)、素人の現場叩き上げでチェーンソーやユンボを動かしていた経験がありますが、今回の「林業就業支援講習」は、山仕事本職のプロに一から教わることが出来るよい機会です。
また、私は「森と人との共生」や「森づくり」という分野に興味があるので、日本の森林についての知識を深めることができる座学も楽しみです。
早速、初日の今日も、「森林と林業の現状」という講習科目の、「木材の利活用」についての内容では、とても興味深い話が盛りだくさんで、つい前に乗り出して聞いてしまいました。
私が参加する地域では、本日から19日間かけて上記のカリキュラムを行う予定です。
期日は異なりますが、講習は全国のほとんどの都道府県で開催されていますので、林業や山仕事に興味ある人で、20日間程度のまとまった時間がとれる人は、ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。
受講料は無料で、しかも宿泊費補助があるので、遠方の方でも参加可能です。
ちなみに、私も交通の便が悪い地域に住んでいるため、毎日通うのは困難なので、宿泊費補助を利用させていただき、近くに宿をとっての参加です。
友人、知人でもし興味ある人がいれば、ぜひ教えてあげてください。
林業就業支援講習HP
http://www.nw-mori.or.jp/shuugyo/index.php