ホタルの生息地に住む贅沢

ホタルが飛び交う季節になってきました。

我が家では敷地内を流れる川沿いと、水が染み出している湿地帯付近で、この時期(６月ころ)になるとホタルが飛び交います。

日が落ちて暗くなるくらいの時間帯に、気づけばそこら辺で光の点滅がはじまっています。

今の季節は外で食事をしているので、毎晩ホタルを観賞しながら夕食を食べています。

ときには、ふわふわ飛んできたホタルが食卓にとまることもあったりして、心がなごみます。

また、我が家のお風呂は川沿いにあるので、ホタルの往来を眺めながらお風呂に入っています。

今の時代、ホタルを見るためにホタルまつりや観光スポットに出向く人もいると思います。

そう考えると、家にいながらにしてホタル観賞ができるのは、なんとも贅沢です。

私は住宅街で生まれ育ち、ホタルをはじめて見たのは大人になってからです。

私が育った家のすぐ近くにも川が流れていましたが、私が子供のころその川はドブ川と呼ばれ、ヘドロの臭いがしていました。

やがて環境意識の高まりとともに川の水は以前よりはきれいになり、臭いもなくなりましたが、川は整備され、両サイドはコンクリートのブロックで固められ、土も草もなくなりました。

時代の変遷とともに川の姿も変わっていきましたが、もしかしたら自家のすぐ近くのその川でも、宅地化が進むずっと以前はホタルが飛び交っていたかもしれませんね。